歯周病は歯を支えている組織が破壊されていき、進行すると歯を失う病気で、歯槽膿漏とも呼ばれますが、最近、数十年の研究で細菌による感染症であると明らかになってきました。虫歯も進行すると歯を失う原因になり得ますが、こちらは、歯そのものが破壊されていく病気です。この2つの病気に共通なところは、細菌による感染症であるということです。
歯周病菌は、初めに人から人へと感染し、歯と歯肉の境目にある歯周ポケットに入り込んでいきます。歯周病菌はここで増殖し病原性を発揮しながら増殖し、歯肉に炎症を起こし歯と歯肉の付着部を破壊して、歯周ポケットを深くしていきます。そしてその先にある歯槽骨(歯を支えている部分の骨)や、歯根膜を徐々に溶かしていきます。
このため、歯周病を改善するには歯周ポケット付近のプラークを減らすということが、一番大切なことです。
また、歯石はプラークが唾液に溶けているカルシウム分等により石灰化し、硬くなったものですが表面がザラザラ・デコボコしているため、表面にプラークを付着させ、取れにくくしているため、これも歯周病の原因といえます。
プラークは軟らかいため、歯ブラシ等により除去することができますが、歯石は硬いため歯科医院で除去することが必要です。この他歯周病を悪化させる因子としては、下記のようなものがあります。