- 2026年4月2日
歯周病について知ってほしい! 第7号 歯科医院における歯周病の治療とは?進行度に応じた治療内容を解説― 武蔵小山のよしだ歯科クリニック
歯周病は、歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨を歯……
— 武蔵小山のよしだ歯科クリニック
「朝起きると、口の中がネバネバする」
「舌や歯の表面がベタベタする感じがする」
「口をゆすいでも、すっきりしない」
このような経験はありませんか?
朝の口のネバつきは、誰にでも起こり得るものです。睡眠中は唾液の分泌量が減るため、起床時に口の中が乾燥したり、ネバついたりすることがあります。
しかし、ネバつきが毎朝強い、以前より気になるようになった、口臭や歯ぐきからの出血もあるという場合には、お口の中の細菌や歯周病との関係も考える必要があります。
今回は、朝の口のネバつきが起こる理由と、歯周病との関係、そして歯科医院で確認できることについて、患者さんにもわかりやすく解説します。

大きな理由の一つが、睡眠中に唾液の分泌量が減ることです。
唾液には、
など、さまざまな働きがあります。
ところが睡眠中は唾液の分泌が少なくなるため、日中と比べて口の中が乾燥しやすくなります。
その結果、口の中の細菌やその代謝産物などが残りやすくなり、起床時にネバつきを感じることがあります。
必ずしも病気というわけではありません。
健康な人でも、睡眠中の唾液分泌量の低下によって、朝に多少の口の乾燥やネバつきを感じることがあります。
ただし、次のような状態が続いている場合は、一度お口の状態を確認してみることをおすすめします。
特に口臭・出血・歯ぐきの腫れなどが一緒にある場合は、歯周病の可能性についても確認することが大切です。
歯周病では、歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)が蓄積し、細菌による炎症が起こります。
プラークは単なる「食べかす」ではありません。
多くの細菌が集まり、バイオフィルムを形成しています。
そのため、プラークが十分に除去されない状態が続くと、口の中の細菌量が増え、歯ぐきの炎症や口臭などにつながります。
睡眠中は唾液による自浄作用も低下するため、起床時に口の中のネバつきを強く感じることがあります。
ここは非常に重要です。
口のネバつきだけで、歯周病と判断することはできません。
ネバつきには、
など、さまざまな要因が関係します。
そのため、
「朝、口がネバネバするから歯周病だ」
と決めつけることも、
「朝だけだから問題ない」
と放置することも適切ではありません。
ほかの症状や、お口の中の状態を含めて判断することが大切です。
朝のネバつきと一緒に、
「口臭が気になる」
という場合があります。
口臭にはさまざまな原因がありますが、歯周病もその一つです。
歯周病では、歯周病菌の活動によって口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)が発生することがあります。
特に、
という場合には、歯周病について一度確認することをおすすめします。
睡眠中は唾液の分泌が減少するため、唾液による口腔内の洗浄作用が低下します。
そのため、起床時には口腔内の細菌数が増えていることが知られています。
ここで大切なのは、
「細菌をゼロにすること」ではありません。
口の中には、健康な状態でも多くの細菌が存在しています。
歯周病治療の目的も、口の中の細菌を完全に「除菌」することではなく、歯周病の原因となる細菌の量や環境をコントロールし、歯周組織の健康を維持することです。
これは、これまで解説してきた「PG菌」や「Dysbiosis(ディスバイオシス)」の考え方ともつながります。
まず基本となるのは、毎日のプラークコントロールです。
夜の歯みがきは特に重要です。
就寝中は唾液が減るため、寝る前に歯面のプラークをできるだけ取り除いておくことが大切です。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラークを十分に取り除けない場合があります。
歯間ブラシやデンタルフロスを、自分の歯の状態に合わせて使用しましょう。
舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる付着物ができることがあります。
舌苔が多い場合には、舌の清掃も口腔衛生管理の一つになります。
ただし、強くこすりすぎる必要はありません。
口呼吸があると、口の中が乾燥しやすくなります。
朝起きたときに、
「口がカラカラ」
「喉も乾いている」
という場合には、口呼吸による乾燥も考えられます。
朝のネバつきが続く場合、歯科医院では単に「ネバついているか」だけを見るのではありません。
お口全体の状態を確認します。
歯と歯ぐきの境目の深さを測定します。
歯ぐきに炎症があるかを評価する重要な指標の一つです。
どこに磨き残しがあるのかを確認します。
自分では取り除けない歯石が付着していないかを確認します。
必要に応じてレントゲン検査を行い、歯を支える骨の状態を確認します。
こうした検査を組み合わせることで、**「単なる朝のネバつきなのか」「歯周病などのお口の問題が関係しているのか」**を判断する材料になります。
朝のネバつきそのものは、必ずしも病気のサインではありません。
しかし、
ネバつき+口臭
ネバつき+歯ぐきからの出血
ネバつき+歯ぐきの腫れ
ネバつき+歯のグラつき
など、ほかの症状を伴っている場合は注意が必要です。
歯周病は、痛みがほとんどないまま進行することがあります。
「痛くないから大丈夫」ではなく、気になる変化が続いているなら、一度歯周組織の状態を確認してみましょう。
朝起きたときの口のネバつきは、睡眠中の唾液分泌量の低下などによって起こることがあります。
一方で、プラークの蓄積や歯周病など、お口の中の状態が関係している場合もあります。
武蔵小山のよしだ歯科クリニックでは、歯周ポケット、歯ぐきからの出血、プラークの付着状態、歯石、歯槽骨などを確認し、現在のお口の状態をわかりやすくご説明します。
「朝のネバつきくらいで歯医者に行っていいのかな?」
と思われる方も、口臭や出血、歯ぐきの腫れなど、ほかの症状がないか確認するきっかけにしてみてください。
朝起きたときの口のネバつきは、睡眠中に唾液の分泌量が減ることなどによって、誰にでも起こることがあります。
ただし、ネバつきが強く続いていたり、
などを伴っている場合には、歯周病などが関係していないか確認することが大切です。
「朝だから普通」と決めつけるのではなく、「以前よりネバつくようになった」「ほかの症状もある」という変化に気づくことが、お口の健康を守る第一歩です。
気になる方は、一度歯周病検査を受けて、現在のお口の状態を確認してみましょう。
この記事の監修者
よしだ歯科クリニック 院長 吉田浩一
東北大学歯学部卒
武蔵小山のよしだ歯科クリニックの「歯周病」の解説ページはこちら