審美歯科 - よしだ歯科クリニック|武蔵小山駅 徒歩9分

審美歯科

「明眸皓歯」という言葉があります。ぱっちりとした明るい瞳「明眸」と、真っ白に輝く歯「皓歯」という意味で、中国の詩人杜甫が、絶世の美人楊貴妃のことを表現した言葉です。
このように、昔から白い歯は人々のあこがれであり、美しさの大切な要素でした。審美歯科とは、「悪くなった部分を治す」ことに加えて、様々な技法を使って「より美しく、より自然に、より健康的な口元を創り出すこと」をいいます。
日頃気になっている歯の色や形、金属の目立つ部分など、「ここが変われば思いっきり笑えるのに…。」と思っている所を改善して、本来の笑顔を取り戻しましょう。

クリーニング

歯の表面に付着した色素成分を落として、その人本来の歯の色を取り戻していただく方法で、具体的にはPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)というプロによる歯の表面の清掃をいいます。
着色を落とし色素の再付着を抑えるために、歯の表面を研磨しますが、歯を削る治療ではありません。
また、ステインというタバコのヤニや茶渋などを落とすもので、歯本来の色が濃い色の場合にはホワイトニングを行わなければ「白い歯」にはなりません。

PMTCを行うことにより、歯の着色が取れるだけではなく、歯の表面がツルツルになり、お口の中がスッキリリフレッシュします。汚れが付着しにくくなるため、歯周病予防にも効果があります。

ホワイトニング

ホワイトニングとは歯を削ることなく、ホワイトニング剤を使用して歯そのものの色を白くしていく方法です。
歯科医の指導のもと、ご家庭で行う「ホームホワイトニング」と歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」、両方を組み合わせた「デュアルホワイトニング」があります。

基本的にホワイトニングの原理は共通で、ホワイトニング剤の中に含まれる過酸化水素や過酸化尿素が歯の表面のエナメル質を通過し、その下にある象牙質到達。そこで分解され活性酸素を作ります。この活性酸素が歯の中の有機質中の色素を分解して無色化していくものです。ですから、ホワイトニングにより歯は「白くなる」というよりも「明るくなる」というほうが正確です。

ホワイトニングの前に

ホワイトニングを開始する前に以下のことはできるだけ済ませておきましょう。

  • 虫歯の治療
    虫歯があるとホワイトニング剤が虫歯の中に入り込み、痛みを起こす場合があるので、先に治療しておきましょう。
  • 歯の歯石取り、クリーニング
    の表面をキレイニしておくことで、ホワイトニング剤の効果が出やすくなります。

※子供のころに服用したテトラサイクリン系の抗生物質による歯の変色は、ホワイトニングの効果が出にくいタイプになります。
また、歯の表面の一部に白い不透明な部分がある場合(ホワイトスポット)は、全体を均等にホワイトニングすると目立つようになる場合があります。歯科医院にてご相談ください。

ポーセンラミネートベニア

ホワイトニングで十分な効果が得られない場合(テトラサイクリン変色歯第3~4度)や、前歯の隙間を整えたい場合などに、歯の表面を少し削り(エナメル質の範囲で削るため、通常麻酔も必要としません)、型を採り、薄く貝殻状に焼いたポーセレン(セラミック)を強力な接着剤で接着させる方法を「ポーセレンラミネートベニア法」といいます。歯の削除量は0.5mm~0.7mm位です。

セラミッククラウン

過去に虫歯の治療で入っている詰め物や被せ物が変色したり、金属色が目立つ場合や、新たに治療を行う場合などにセラミックを使用することで高い審美的要求に応えることが可能になります。また、被せ物で治療する場合には、歯のねじれや方向を修正することで同時に歯並びを整えることも出来る治療方法です。

ジルコニアクラウン

ジルコニアとはセラミックの一種で、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度と耐久性があります。生体親和性が高く歯肉とのなじみが良いので、インプラントに歯を入れる場合の材料として現在主流となっています。CAD/CAMというコンピューター上での設計、製造で作られます。
審美優先型と強度優先型で、以下の2パターンがあります。表面が非常に滑らかでプラークや着色が付きにくく舌触りが非常に良いという特徴があり、清潔に保ちやすい素材です。

ジルコニアレイヤリングクラウン

ジルコニアのフレーム(下地)の上にポーセレンというセラミックを盛り上げた2層構造。
表面にポーセレンを使用することで細かい色調再現性が可能となり、最高の審美性が得られます。

フルジルコニアステイニングクラウン~かぶせ物全体をジルコニアで製作。基本的な色調は、もとになるジルコニアのブロック色により16色より選択し、さらなる色調の調整は表面に絵具状の色素を塗り、炉で焼いて色を固定します。セラミック系材料の中で最も強度が強いため、歯を削る量も少なくできる特徴があります。歯ぎしりや食いしばりの強い方にも使用可能です。

e-max

ガラス系のセラミックです。もともと透明感の強い素材のため、透明感のある歯の色調を作りやすい。逆に、下地になる歯に変色や金属がある場合は、その色を透過しやすい性質があります。
強度は、ジルコニアよりも弱くなります。

ハイブリッドセラミック

セラミックと樹脂が組み合わせ(ハイブリッド)したセラミックです。
上記のセラミックと比べると表面の滑らかさや艶の面で少し劣りますが、比較的安価で治療できるメリットがあります。

※上記のセラミックは、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただける素材です。

メタルセラミック(メタルボンド)~金属の下地の上にポーセレンというセラミックを盛り上げたタイプです。従来型のセラミックで金属の下地にポーセレンというセラミックを盛り上げて製作します。色調再現性は高いのですが、歯肉の薄い方は、内部の金属が歯肉を透過して黒ずんで見えることがあります。この場合の解決法として、カラーレスといって被せ物と歯の境目をセラミックで作ることで、金属色の影響を少なくします。オールセラミックは元々金属を使っていないため、この様な心配はありません。インレーには使用できません。

支台築造

歯髄(神経)をとった後の歯は、歯の強度が弱くなり、このままだと歯が割れやすい状態になります。このため多くの場合「支台築造」という土台作りをしたうえで、被せ物を行います。

この支台築造は、歯を補強し、根と被せ物を繋ぐ重要な役割を担っています。近年、支台築造の補強を1本のグラスファイバーで行うファイバーポストレジンコアは、健康保険にも導入され、従来の金属コアと比べ歯根にひびが入る可能性を減少させています。

最強の支台築造

当院では自費診療における支台築造の全てをファイバーポストレジンコアさらに進化させたi-TFCシステムレジンコアで製作しています。これは、「接着臨床研究会・支台築造部会」という専門部会が歯根破折のない失活歯の長期保存を目指して、材料と治療技術の両面からの研究によって開発された画期的な支台築造システムです。

従来型の金属を使用した支台築造は、金属の性質として周囲の象牙質より硬いため、支柱の先端部に応力が集中しやすく、これが歯根破折の原因になることが知られています。

支台築造材料の理想は、硬さが周囲の象牙質と同じかわずかに柔らかいこと。これを満たすのがコンポジットレジンですが、欠点は曲げ強さが弱いこと。これを補強したのが中央に一本棒のグラスファイバーを配置したファイバーポストレジンコア、そしてこれをさらに強固に補強したのが支柱にFRP(繊維強化型プラスチックでしなやかさと強度を併せ持つ材料)を採用し、複雑に編み込んだFRPを支柱部全体に高密度に配置したのがi-TFCシステムレジンコアです。

この材料と配置により歯に加わった力を全体で吸収し支台を強度に補強して歯根破折を予防します。また、レジンコアの審美面でのメリットは、支台築造にコンポジットレジンという歯の色をした素材を使うことで、(金属による支台築造と比べて)内部からの金属色の透過を完全になくすことが出来る点にもあります。