歯周病について知ってほしい! 第16号 歯周ポケットとは? - 武蔵小山 よしだ歯科クリニック|痛みの少ない丁寧な治療

歯周病の進行度を示す重要なサインを歯科医師が解説

― 武蔵小山のよしだ歯科クリニック

歯科検診で、「歯周ポケットが4mmありますね」とか、「歯周ポケットが深くなっているところがありますよ」

と言われたことはありませんか?

しかし、

  • 歯周ポケットとは何なのか
  • 深いと何が問題なのか
  • どうすれば改善するのか

よく分からないという方も多いと思います。

歯周ポケットは、歯周病の進行状態を知るための重要な指標です。

実際に歯科医師が診断を行う際も、歯周ポケットの深さは非常に重要な情報になります。

この記事では、基本的な事項に戻り、「歯周ポケットとは何か?」

その役割や歯周病との関係についてわかりやすく解説します。



歯周ポケットとは?

歯周ポケットとは、

👉 歯と歯ぐきの間にできる溝のこと

です。

歯ぐきは歯の周囲にぴったり付着していますが、実際には歯との境目にわずかな隙間があります。

健康な状態では、

👉 「歯肉溝(しにくこう)」

と呼ばれる浅い溝です。

しかし歯周病が進行すると、歯を支える組織が破壊され、

その溝が深くなります。

この深くなった状態を

👉 歯周ポケット

と呼びます。

しかしながら、わかりやすくするため

歯肉溝と歯周ポケットを合わせて、すべてを「歯周ポケット」と呼ぶのが一般的になっています。


健康な歯ぐきにも溝はある

「ポケット=病気」と思われがちですが、

実は健康な方にも溝は存在します。

健康な歯ぐきでは、

一般的に👉 1~3mm程度の深さです。

この状態であれば、歯ブラシが届きやすく、細菌も過剰に増殖しにくい環境です。


歯周ポケットはなぜ深くなる?

原因は、

👉 歯周病による炎症

です。

歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)が蓄積すると、細菌による炎症が起こります。

炎症が続くと、

  • 歯ぐき
  • 歯根膜
  • 歯槽骨

などの歯周組織が徐々に破壊されます。

その結果、歯ぐきが歯から剥がれ、歯周ポケットが深くなっていきます。


歯周ポケットが深いと何が問題?

歯周ポケットが深くなると、単に溝が深くなるだけではありません。

そこは、👉 歯周病菌にとって理想的な住処 になります。


PG菌は歯周ポケットが大好き

歯周病の代表的な原因菌である

👉 PG菌(Porphyromonas gingivalis)は、

  • 酸素の少ない場所
  • 出血がある場所
  • タンパク質が豊富な場所

を好みます。

深い歯周ポケットの中は、まさにPG菌などの歯周病菌が増殖しやすい環境なのです。



歯周ポケットが深くなると起こること

歯周ポケットが深くなると、以下のような症状が現れやすくなります。

歯ぐきから血が出る

歯ブラシやフロス使用時に出血しやすくなります。

歯を支えている骨(歯槽骨)が溶ける

自覚症状がないまま、歯を支えている歯槽骨が破壊され、支えが減少していきます。


口臭が強くなる

歯周病菌が増えることで、揮発性硫黄化合物(VSC)が増加し、口臭の原因になります。


歯ぐきが下がる

歯周病の進行に伴い、歯ぐきが退縮していきます。


歯がグラグラする

歯槽骨が減少すると、歯を支える力が弱くなります。


歯周ポケットの深さの目安

一般的には、

1~3mm

健康または軽度炎症


4~5mm

軽度~中等度歯周病


6mm以上

中等度~重度歯周病


8mm以上

重度歯周病

歯周外科治療を検討する場合もあります。



歯周ポケット検査とは?

歯周ポケットの深さを測定する検査です。

目盛り付きの器具

👉 プローブ

を使用します。

通常は、

1本の歯につき4~6か所測定し、

歯周病の状態を評価します。


歯周ポケットは改善できる?

結論から言うと、

👉 改善できる場合があります。

歯周病の初期~中等度であれば、

  • スケーリング
  • ルートプレーニング(SRP)
  • プロフェッショナルクリーニング
  • セルフケア改善

によって、ポケットが浅くなることがあります。

治療によって歯周ポケットが改善するということは、

👉「歯周病菌の数と住処が減少し、歯ぐきの状態が改善した」

ことを示しているのです。

重症の場合も、歯周組織再生医薬品等を使用した外科的な再生治療によって失われた歯槽骨や歯根膜を回復(再生)できる場合があります。


歯周病を防ぐために大切なこと

歯周ポケットを深くしないためには、

毎日のケアと定期管理が重要です。

ご自宅で

✔ 正しい歯みがき
✔ 歯間ブラシ
✔ デンタルフロス


歯科医院で

✔ 歯周ポケット検査
✔ 歯周病治療
✔ 定期メインテナンス


武蔵小山で歯周病が気になる方へ

歯周病は、

「痛みがないまま進行する病気」

として知られています。

歯ぐきから血が出る方や、口臭が気になる方は、

歯周ポケットが深くなっている可能性があります。

よしだ歯科クリニックでは、

歯周ポケット検査を行い、歯周病の状態をわかりやすくご説明しています。


まとめ

歯周ポケットとは、

歯と歯ぐきの間にできる溝です。

歯周ポケットが深くなると、

✔ 歯周病菌が増えやすい
✔ 出血しやすい
✔ 口臭が強くなる
✔ 歯を支える骨が減る

といった問題が起こります。

歯周病は早期発見・早期管理が大切です。

歯ぐきの出血や違和感がある方は、一度歯周病検査を受けることをおすすめします。

この記事の監修者
よしだ歯科クリニック 院長 吉田浩一
東北大学歯学部卒

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