歯周病について知ってほしい! 第17号 歯周ポケット検査で何がわかるのか? - 武蔵小山 よしだ歯科クリニック|痛みの少ない丁寧な治療

歯周病の進行度を調べる最も重要な検査を歯科医師が解説

― 武蔵小山のよしだ歯科クリニック

歯科医院で歯周病の検査を受ける際、

棒先で歯茎に触れる、

ちょっとチクチクする検査は何を調べているのでしょうか?

この検査は、

👉 歯周ポケット検査(歯周組織検査)

と呼ばれ、歯周病の診断に欠かせない重要な検査です。

実は歯周病は、むし歯のように目で見ただけでは進行度を正確に判断できません。

そのため、

  • 歯ぐきの状態
  • 歯周ポケットの深さ
  • 出血の有無
  • 歯を支える組織の状態

を客観的に調べる必要があります。

この記事では、歯周ポケット検査で何がわかるのかを、患者さん向けにわかりやすく解説します。



歯周ポケットとは?

歯と歯ぐきの境目には、健康な状態でもわずかな溝があります。

この溝を

👉 歯肉溝(しにくこう)

と呼びます。

歯周病が進行すると、歯を支える組織が破壊され、この溝が深くなります。

これが、

👉 歯周ポケット

です。


歯周ポケット検査とは?

歯周ポケット検査は、細い目盛り付きの器具

👉 プローブ

を使って行います。

歯と歯ぐきの境目に軽く挿入し、歯周ポケットの深さを測定します。

通常は、1本の歯につき4~6か所程度測定します。


歯周ポケット検査でわかること

実は歯周ポケット検査では、単に深さを測るだけではありません。

主に以下の項目を確認しています。


① 歯周ポケットの深さ

最も基本的な評価項目です。

一般的には、

1~2mm

健康な状態

4~5mm

軽度~中等度歯周病

6mm以上

中等度~重度歯周病

が疑われます。


なぜ深さが重要なの?

PG菌などの歯周病菌は、

👉 酸素の少ない深いポケット

を好みます。

このため、ポケットが深くなるほど、細菌が増殖しやすくなります。

また、患者さん自身の歯ブラシが届きにくくなるのです。

そして、歯周ポケットが深いほど

👉歯周ポケットの面積=歯周病菌の住処

が増えるのです。

PG菌についての解説は、こちら


② 出血の有無(BOP)

検査中に出血するかどうかも重要です。

これを

👉 BOP(Bleeding on Probing)

と呼びます。


出血は炎症のサイン

健康な歯ぐきは、検査してもほとんど出血しません。

一方、炎症がある歯ぐきでは、軽く触れただけで出血します。

つまり、

👉 出血=歯ぐきの炎症

を意味します。

そして、歯周病菌の中で最も悪性のPG菌は、

出血する歯周ポケットの中で増えやすい、そしてその毒性を発揮しやすいのです。


③ 歯ぐきの状態

検査では、

  • 腫れ
  • 発赤
  • 歯肉退縮(歯ぐき下がり)

なども確認します。

見た目だけでは分からない歯周病の進行を把握するためです。


④ 歯のグラつき(動揺度)

歯周病が進行すると、歯を支える骨が減少します。

その結果、歯がグラグラしてきます。

これを

👉 動揺度検査

で評価します。


なぜ定期的に検査するの?

歯周病は、症状が少ないまま進行する病気です。

そのため、患者さん自身では改善したかどうか判断できません。

歯周ポケット検査を行うことで、

  • 治療効果
  • 炎症改善
  • 再発の有無

を客観的に確認できます。


歯周病治療では数値が重要

歯周病治療は、「なんとなく良くなった」ではなく、

数値で評価することが重要です。

例えば、6mm → 3mm に改善すれば、

歯周病菌が住みにくい環境になったことを意味します。

基本的に、歯ブラシでプラークを落とせる限界は3mmと言われています。

つまり、6mmの歯周ポケットの歯は、

どんなに上手な人がブラッシングをしてもプラークを落としきれないのです。


よくある質問

歯周ポケット検査は痛いですか?

健康な歯ぐきでは、ほとんど痛みを感じないことが一般的です。

炎症が強い場合は、軽い違和感や出血を伴うことがあります。


なぜ定期的に検査するのですか?

歯周病は慢性疾患です。

状態を継続的に確認することで、再発や変化の早期発見につながります。


ポケットが深いと必ず抜歯ですか?

いいえ。

深いポケットがあっても、適切な歯周病治療によって改善できる場合があります。

まずは正確な診査・診断が重要です。


武蔵小山で歯周病検査をご検討の方へ

歯周病は、自覚症状が少ないまま進行することが珍しくありません。

歯ぐきの出血や口臭がなくても、

歯周ポケットが深くなっていることがあります。

よしだ歯科クリニックでは、

  • 歯周ポケット検査
  • レントゲン検査
  • 歯周病進行度評価

を行い、患者さんにわかりやすく説明しています。


まとめ

歯周ポケット検査は、歯周病の診断と治療評価に欠かせない検査です。

検査によって、

✔ 歯周ポケットの深さ
✔ 歯ぐきの炎症状態
✔ 出血の有無(BOP)
✔ 歯のグラつき
✔ 治療効果

を確認することができます。

歯周病は早期発見・早期管理が重要です。

気になる症状がある方は、定期的な歯周病検査をおすすめします。

この記事の監修者
よしだ歯科クリニック 院長 吉田浩一
東北大学歯学部卒

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