- 2026年4月2日
歯周病について知ってほしい! 第7号 歯科医院における歯周病の治療とは?進行度に応じた治療内容を解説― 武蔵小山のよしだ歯科クリニック
歯周病は、歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨を歯……
― 武蔵小山のよしだ歯科クリニック
「最近、歯が少しグラグラする…」
「舌で触ると歯が動く気がする」
「歯みがきのときに、前より歯が揺れるようになった」
このような症状があると、
「歯周病がかなり進んでいるのでは?」
「もう抜歯しなければいけないの?」
と心配になる方も少なくありません。
歯のグラつきは、歯を支えている組織に何らかの変化が起きているサインです。
特に歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が失われ、歯の動揺が大きくなることがあります。
ただし、歯がグラグラする原因は歯周病だけではありません。
この記事では、歯が動く原因、歯周病との関係、どのような検査を行うのか、そして「グラグラする歯は抜歯になるのか」について、患者さんにもわかりやすく解説します。
歯は、歯ぐきから生えているだけではありません。
歯の根の周囲には、
などの組織があり、これらが歯を支えています。
この歯を支える組織をまとめて歯周組織と呼びます。
健康な歯でも、完全に動かないわけではありません。
歯根膜にはわずかな弾力があるため、力を加えるとごくわずかに動きます。
しかし、以前より明らかに動くようになった場合には注意が必要です。
歯を家に例えると、
歯は建物、歯槽骨は建物を支える基礎
のようなものです。
歯周病が進行すると、この「基礎」にあたる歯槽骨が少しずつ失われていきます。
すると、歯を支える力が弱くなり、歯が動きやすくなります。

歯の周囲を覆い、外部から歯周組織を守ります。
歯の根と歯槽骨の間にある組織です。
歯に加わる力を受け止める役割があります。
歯の根を支えている骨です。
歯周病が進行すると、この骨が吸収されることがあります。
歯根の表面を覆っている組織で、歯根膜の線維が付着しています。
歯周病では、歯と歯ぐきの境目にプラークが蓄積し、炎症が起こります。
炎症が長期間続くと、歯ぐきだけでなく、歯を支える歯周組織にも影響が及びます。
特に進行した歯周炎では、歯槽骨の吸収が起こります。
すると、
歯槽骨が減る
↓
歯を支える範囲が少なくなる
↓
歯が動きやすくなる
という変化が起こります。
歯のグラつきを調べるときには、歯の動きだけを見るわけではありません。
重要なのが歯周ポケットの検査です。
歯周ポケットが深くなっている場合、
歯周病による歯周組織の破壊が進んでいる可能性があります。
また、歯周ポケットからの出血(BOP)の有無なども確認します。
詳しくは、
の記事も参考にしてください。
歯のグラつきがあったからといって、必ず歯周病とは限りません。
例えば、
歯ぎしりや食いしばりなど、歯に強い力が繰り返し加わることで、歯周組織に負担がかかり、動揺が大きくなることがあります。
転倒やスポーツなどで歯に強い衝撃が加わると、歯や歯周組織が損傷して動くことがあります。
歯周組織に強い炎症が起きている場合、一時的に歯の動揺が強くなることがあります。
歯の神経や根の先に炎症が起きている場合、あるいは根にひびが入っている場合も、歯が浮いたように感じたり、噛むと痛んだりすることがあります。
そのため、
「歯が動く=歯周病」
と自己判断するのではなく、原因を調べることが大切です。
ここは非常に重要なポイントです。
歯が動くからといって、すぐに抜歯になるわけではありません。
歯を残せるかどうかは、
などを総合的に評価して判断します。
そのため、まずは**「なぜ歯が動いているのか」**を調べることが重要です。
歯周病による炎症が強く、歯が動いている場合でも、炎症をコントロールすることで動揺が改善することがあります。
基本となるのは、
です。
ただし、歯槽骨が大きく失われている場合など、治療後も動揺が残ることがあります。
だからこそ、歯が大きく動くようになる前に歯周病を発見することが重要です。
「歯がグラグラする」という症状がある場合、主に次のような検査を行います。
歯に力を加え、どの程度動くのかを確認します。
一般的に、
0度:生理的範囲の動き
1度:軽度の動揺
2度:より大きな動揺
3度:非常に大きな動揺
というように評価します。
プローブという器具を使って、歯と歯ぐきの間の深さを測定します。
同時に、
プロービング時の出血(BOP)
なども確認します。
歯を支えている歯槽骨の状態や、歯の根の周囲に異常がないかを確認します。
見た目だけでは分からない骨の状態を評価するために重要な検査です。
歯ぎしりや食いしばり、特定の歯に強い力がかかっていないかなどを確認します。
歯のグラつきは、突然気づくこともあります。
例えば、
といった変化です。
このような変化がある場合は、「もう少し様子を見よう」と長期間放置しないことをおすすめします。
特に次のような症状がある場合は、早めに歯科医院で確認しましょう。
特に外傷後に歯が急に動くようになった場合は、歯周病とは別の原因が考えられるため、早めの診察が必要です。
歯を長く使うためには、
「動いてから治す」のではなく、「動く前に守る」
ことが大切です。
「歯が動くようになったけれど、抜歯が怖くて歯医者に行けない」
そう感じている方もいらっしゃると思います。
しかし、歯が動いている原因を調べなければ、残せる可能性がある歯なのかどうかも判断できません。
よしだ歯科クリニックでは、歯の動揺だけを見るのではなく、
歯周ポケット・歯ぐきの炎症・歯槽骨・噛み合わせ・歯そのものの状態
などを総合的に確認し、現在の状態をできるだけ分かりやすくご説明します。
「抜くしかない」と最初から決めつけるのではなく、今ある歯をできるだけ長く使うために何ができるのかを一緒に考えることが大切だと考えています。
歯がグラグラする原因は、歯周病だけではありません。
しかし、歯周病が進行して歯槽骨が失われると、歯の動揺が大きくなることがあります。
重要なのは、
「グラグラしているから抜歯」ではなく、まず原因を調べること。
歯周ポケット検査や動揺度検査、レントゲン検査などによって原因を確認し、その状態に合った治療を検討します。
「少し動く気がする」
「以前より歯が動く」
という段階で受診することが、歯を守るための大切な一歩です。
歯のグラつきが気になる方は、痛みがなくても一度歯周病の検査を受けてみましょう。
この記事の監修者
よしだ歯科クリニック 院長 吉田浩一
東北大学歯学部卒
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